着付け教室ってどうなの?

 
 
こんにちは、着付け家庭教師の舞です。
 
今回は着付けを習おうとする方がぶつかる
「着付け教室って実際のところどうなの??」
というお話です。
 
 
この問題、私もぶつかりました。
 
 
「着物着られるようになりたいなぁ」
「着付け習いたいなぁ」
 
と思っていたある時
 
某着付け教室の「初回無料8回コース」のテレビCMを見て
 
始めるっきゃない!とやる気スイッチが入りました。
 
 
その当時は
 
TwitterやFacebookが広まり始めたばかりで
 
今のように情報がインターネット上に溢れかえる前だったので
 
着付け教室についての情報収集がなかなか出来ませんでした。
 
見つかる情報としては
大手の着付け教室のホームページ以外に
 
 
怖〜い噂ばかり…。
 
 
そこで着付け教室について母に相談したところ
 
予想通り物凄い勢いで反対されました。
 
 
「無料って言っておきながら色々と結局お金取られるわよ!」
 
「高い着物買わされるよ!」
 
「ずっと逃げられないようにあの手この手使われるよ!」
 
と。
 
母の知人に騙されて高額な着物を買わされた方がいたようです。
 
 
着付けを習うのを諦めそうにもなりましたが
 
「後で絶対後悔する!」と
 
吟味の上教室に通うことを決めました。
 
 
今思えば
あの時の母の警告があったからこそ
 
慎重に冷静に俯瞰して
切り抜けることができた場面が多々あります。
 
 
世間でよく聞く噂と私の母の警告をベースにお話を進めていきますね。
 
 
◆「無料と言いながら結局お金がかかる」問題
 
これは言う通りでした。
 
まず授業初回に
無料コースと言いながらテキスト代はかかるし
成人式の時に使用した小物を全て持って行ったのに
 
「この小物よりこっちの方が便利なのよ!」と
 
理由も説明せずにただただ便利小物を半ば強制的に勧められました。
 
 
教室側からすると
大人数の場合
小物を揃えてもらった方が
授業がスムーズに運びますしね。
 
…まぁ、わからなくはないけど…。
 
本来は自分で
 
「あ!これは便利!」
「これ使うとここが楽になるんだ!なら買おう!」
 
と納得して買うものなんですけどね…。
 
モヤっとポイントをどう切り抜けるか
「判断力」が試されます。
 
ちなみに私は続ける気満々だったので
無料コースが終わっても教室は続けました。
 
 
◆「高い着物を買わされる」問題
 
私は当時まだ大学生だったため
「貧乏学生でーす。そんな高いの買えませーん。」オーラを放っていたので
 
高い着物を買わされることはありませんでしたが
 
 
先生に勧められ断りきれなかった社会人や
主婦の方々
他の教室に通っていた方から
 
驚くほど数多くの「高額な着物買わされた経験談」を聞きました。
 
「30万円の着物を買わされた…」とか
「友達が教室通ってうん十万の着物を買わされてた…」とか…。
 
 
うーん。恐ろしや…。
 
 
場に流されず場の空気を読まずに
要らないものは要らない!とバシッと断る勇気が必要ですね…。
 
 
「貧乏学生なんでそんな余裕ないです〜」
 
って逃げ道があって本当に良かったとつくづく思います。
 
 
◆「なんだかんだ辞めさせてもらえない」問題
 
これに関しては教室を続けていけば行くほど
 
カリキュラムが設定されていることもあって
技術の探究心がくすぐられるようになるので
 
「辞めさせてもらえない」というよりも
「辞め時がわからない」
「これで辞めていいのか」と不安になり
結果ダラダラと続けてしまうという状態に、なります。
 
師範を取った後も
 
着付け師◯級とか
着物美容コースとか
 
何コースか用意されており
さらに年月がかかります。
 
どこまで勉強したら辞めるかという明確な目標と
余計な誘いに揺さぶられない強い心が必要になってきます。
 
 
ちなみに私は
「場の雰囲気に流されない」
 
「身の丈に合わない買い物は絶対にしない」
 
「師範を取ったら即教室を辞める」
 
と心に強く決めて3年間通い通し
師範の免許を取ってすっぱりと教室を辞めました。
 
 
教室を続けてもその先に未来が見えなかったから。
 
 
続けても結局はその教室の組織下に組み込まれて
 
一部の貪欲な方々以外は
厳しい上下関係の底辺に埋もれて
それこそ「箪笥の肥やし」で終わってしまう仕組みになっているんです…。
 
 
 
私が教室で費やした3年間という期間と
50万を超える合計授業料
 
決して無駄ではないですが…
時間もお金もどちらもかかりすぎだと
 
今では思います。
 
 
コースのカリキュラムが設定されているから
思い立った時に始められないし
 
変な噂があるから友達も誘いづらいし
 
毎週決まった時間に通わなきゃ行けないし
 
重たい荷物だって持ち運びしなきゃなりません。
 
 
全ては教室運営側のエゴで
着付けを習いたい人中心ではないんです。
 
 
大手の教室ビジネスにお金を投資するのか
 
自分の趣味や技術に投資するのか。
 
 
固定のカリキュラムに身を任せるのか
 
自分でレッスン内容と回数を決めるのか。
 
 
断る勇気を持つのか
 
学ぶ元気を得るのか。
 
 
自分に合う方法を選んで
着物ライフを楽しんでいってくださいね。
 
 
では、今日はこの辺で(*^^*)
 
 
 
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ABOUTこの記事をかいた人

1986年生まれ神奈川出身/元フォトスタジオ専属着付け師/趣味;映画、音楽、語学、旅行、手芸、ドライブ、カラオケ/好きなアーティスト;C&K、Superfly、Perfume/好きな言葉「笑う門には福来る」