こんにちは。着物着付け家庭教師の舞です。
今回は着物が如何に私達日本人にぴったりの衣服か紹介していきたいと思います。
みなさん、洋服と和服の一番の違いは何かご存知ですか?
もちろん形は全く違うし
使われてる素材も違う
着る時の簡単さも違います。
でも一番の違いは
「曲線縫い」か「直線縫い」か
の違いなんです。
洋服は
ボンキュッボンのメリハリボディーの欧米人の体に合わせて
体のラインが綺麗に見える様に
「曲線」を駆使して縫われています。
一方和服=着物は
日本人の体型に合うように
「直線」のみで縫われています。
どういうことかというと
砂時計に折り紙を巻こうとすると
凹んでる部分はどうしてもクシャクシャになります。
だから砂時計の形に合わせて布を曲線で縫い合わせる。
これが洋服。
一方、円柱型のコップには折り紙を巻いてもシワが出来ず綺麗に巻けますよね。
だから布は直線のまま縫い合わせればいい。
これが和服。
つまり和服は
凸凹が少ない私たち日本人の体にぴったりの衣服なんです。
寸胴で結構!
貧乳で結構!
平たいお尻で結構!
メリハリがないほど
着物が綺麗に着られるんです。
…とチビで寸胴で貧乳で平たいお尻の自分にも言い聞かせてます。笑
帯でお腹も抑えられちゃうので
体のラインを気にして服を選ぶということをしなくてもいいんです。
以前着付け師としてフォトスタジオで勤めていた頃
モデルのような体型の子が来るとかなり苦労しました。
ウエストが細い為にタオルを何枚も使って寸胴に補正し
胸もガーゼを使って潰して寸胴にしなければ
着物にシワが出来て綺麗に着付けができないからです。
着付けられる本人は「何でわざわざ太くするの?」とかなりご機嫌斜めでしたが
「着物は寸胴に近いほど綺麗に着付けが出来るんですよ。」と説得しました。
寸胴=着物が似合う=着物が綺麗に着られる=日本人として美しい
ということなんです。
すぽっと被ったり履くだけで容易に着れてしまう洋服と比べると
着物は着付けるのに何行程もあって時間もかかりますが
着慣れてしまえば20分で下着から帯まで着付けできちゃいます。
着物の着付けの技術は
日本人の知恵であり伝統文化です。
日本人として
そんな技術を楽しみつつ
伝統文化を継承していきたいですね(*^^*)
最近のコメント